柊(ひいらぎ) [美猫キャスター]
「こんばんは〜
クリスマスも終わってすっかり年末モードですね。」
「寒くなると花も少なくなりますが
10月から12月に咲く花の一つに柊(ひいらぎ)があります。」
「白くて小さな可愛い花ですね。
柊の名前は、『痛い』という日本語の古語動詞である
『疼(ひらら)く、疼(ひいら)ぐ』の意味で
葉のトゲに触れると疼痛を起こすことに由来しています。」
「見るからに痛そうなトゲですよね。
地域によっては節分に柊鰯という柊の木に鰯の頭をつけたものを
玄関に飾って邪気払いをする風習もあるのですが
鬼が嫌いな尖った葉の柊と、鬼が嫌いな匂いの鰯を組み合わせて飾ることで
「鬼が家の中に入ってこないように」という魔除けの意味があります。」
「本州の西日本、特に奈良県の奈良市内ではこの風習が色濃く残っています。」
「柊はモクセイ科モクセイ属ということもあり
金木犀に似た芳香を放つ花でもあるんですよ
インフルエンザも流行してマスクをして外に出ることが多いですが
この花を見かけたらマスクをずらして香を楽しんでみてくださいね。」
「では、年内の登場は最後になる
キャスターのらいむがお届けしました〜!
みにゃさん、インフルエンザには十分気をつけてくださいね」
これからのお天気 [美猫キャスター]
「こんばんは〜
12月も半ばを過ぎましたね。
最近はこの時期らしい気温になって寒さを感じます。」
「17日も西高東低の冬型の気圧配置となり寒い1日となりそうです。
山陰から北の日本海側では雨や雪が降り、雷を伴うところもありそうです。
晴れが予想される太平洋側では空気の乾燥が予想されます。」
「しばらくはこの冬型の気圧配置が続く見込みで
日本にかかる等圧線の感覚も狭く、強い北風が吹くでしょう。
等圧線は4hpごとに引かれると決められています。」
「日本列島に等圧線が5本以上かかると『強い冬型の気圧配置』と言われますね。
年末までの気温と降水量の確率を見てみましょう。」
「気温は低いことが予想され、降水量は平年並になる見込みです。」
「現在の予想では年末寒波が来るとも言われていますから
今から寒波に備えた準備をしておいた方がいいかもしれませんね。」
「乾燥が続くと火災が心配です。
強い風で付近の家にも類焼したり被害も広がりやすいですから
特にこの時期は注意をしたいですね。
キャスターのらいむがお伝えしました〜!」
セイタカアワダチソウ [美猫キャスター]
「こんばんは〜
今日はセイタカアワダチソウについてお伝えします」
「セイタカアワダチソウは北アメリカからの帰化植物で日本全国で見られます。
茎は1mから2.5mになり多数の黄色い花をつけます。」
「一時期はブタクサと共に秋の花粉症の原因とも言われましたが
セイタカアワダチソウは虫媒花で花粉も重い為、
現在では花粉症の原因にはならないのではと見られているようです。」
「日本では代萩とも呼ばれます。
茎を乾燥したものはすだれやお茶の材料にも利用されるんですよ。」
「セイタカアワダチソウには根から周囲の植物の成長を抑制する
アレロパシー物質を出すことが知られており、イネ・ブタクサ・ススキの育成を抑制。
この効果で戦後の日本でセイタカアワダチソウが急激に広かったと言われています。」
「このように休耕田一面にセイタカアワダチソウが咲いているというのも納得ですね。」
「元々日本へは観賞用の切り花として導入されたそうです。
現在では環境省が定めた、生態系被害防止外来種リストにも名前が上がっており
根から抜いての駆除が勧められています。
在来種の保護のためにも気をつけたいですね。
キャスターのらいむがお届けしました〜」
柿 [美猫キャスター]
「こんばんは〜
今まさに旬の果物、柿についてお伝えしたいと思います。」
「柿の木は東アジア原産で、日本や韓国、中国に多くの在来品種があります。
熟した果実【柿】は食用とされ、日本では果実として北海道以外で広くされています。」
「ビタミン類や食物繊維を多く含むことで現在では東アジア以外の国でも栽培・消費されていて
ヨーロッパ産ではスペインが9割を占め、中国に次ぐ世界第2位の生産国なんですよ。」
「柿の木が日本からヨーロッパに渡ったのは1789年、北アメリカには1870年に伝わったことから
学名もkakiの名が使われていて、英語ではカキ・フルーツ、
英語圏以外のヨーロッパでも大抵はカキの名で通っています。」
「英語で柿はパーシモンというのでは?と思われた方もいるかもしれませんね。
パーシモンはアメリカ東部原生のアメリカガキを指し、種類が違います。
アメリカガキの幹はとても硬くゴルフクラブに使用されています。」
「柿には甘柿と渋柿があり、渋柿は渋抜きをする必要があります。
干し柿にして渋抜きをする以外にも、アルコールに漬けたり、アルコールをかけたり
お湯につけたり、米糠につけたりする方法もあります。」
「柿の種類は現在日本だけでも1000を超えると言われます。
そのうちの渋柿は700種以上!
甘柿も最初は渋があるのですが、熟す過程で自然と渋みの成分タンニンが変化するので
干さなくても美味しく食べられます。」
「昔から“柿が赤くなれば医者が青くなる”などと言われるほど
健康効果も高い果物ですが、健康の為には一日一個程度がいいそうです。
木枯らし1号も吹いていよいよ冬の到来となりそうです。
みにゃさんも身体に気をつけてお過ごしくださいね!
キャスターのらいむでした〜」
コスモス(秋桜) [美猫キャスター]
「こんばんは〜
ようやく朝晩には肌寒いかなと思える気温になりましたね!」
「各地で風に揺られながら咲くコスモスが見頃を迎えています。」
「コスモスは漢字で秋桜とも書かれ
日本の風景にもよく合いますが、原産国はメキシコ。
1879年頃にイタリアの芸術家によって持ち込まれたと言う説があります。」
「コスモスの語源はギリシャ語の『宇宙』の『秩序』を意味します。
【コスモス】とはラテン語で星座の世界、つまり秩序を持つ完結した世界形態のことです。
スペインにいた聖職者がコスモスを見て、花びらが整然と並んでいることに
ギリシャ語の『調和』であるコスモスと名付けたと言われます。」
「秋を代表するような花ですが早咲きの品種は7月ごろから開花し
寒さが厳しくなる11月の末頃まで咲くものもあったりと品種も豊富ですね。」
「奈良県橿原市の藤原京跡では今年も今月末までコスモスが楽しめるようですよ。
急な冷え込みもありますので、そろそろ暖かい上着も出したほうがいいかもです。
そろそろ冬毛になりそうなキャスターのらいむがお伝えしました〜!」
ケイトウ [美猫キャスター]
「こんばんは〜
いきなり長袖の服が欲しいような気温になりましたが
みにゃさん如何お過ごしでしょうか?」
「夏から秋と長い間に花を楽しめるケイトウも綺麗に咲いていますよ。」
「日本には奈良時代に中国を経由して輸入されたそうです。
花の形が鶏のトサカに似ているところから「ケイトウ(鶏頭)」と名前がつけられました。」
「与謝蕪村の“秋風のふきのこしてや鶏頭花”など俳句にも多く読まれ
万葉集の中では韓藍(からあい)の名で登場し
山上赤人が“我がやどに韓藍蒔き生ほし、枯れぬれど、懲りずてまたも、蒔かむとぞ思ふ”
とケイトウの種をまいて育てる歌を読んでいます。」
「江戸時代には狩野永徳『花鳥図押絵貼屏風』の中でも鶏頭が描かれており
日本の風情には欠かせない花です。」
「学名のセロニアには、燃焼というギリシャ語が由来とされ
花が燃え盛る炎を彷彿とさせるのが根拠と言われているんですよ。」
「ケイトウは猛暑に強いと言われるのですが寒さには弱いそうです。
そろそろケイトウは終わりになり、本格的な秋の訪れとなりそうですね。」
「いつまでも真夏日が続いた今年は衣替えがこれからという方も多いでしょうか?
急な冷え込みに慌てないようにしっかり準備したいですね。
キャスターのらいむがお伝えしました〜!」
曼珠沙華 [美猫キャスター]
「こんばんは〜
暑さ寒さも彼岸までと言われるように
彼岸明けに合わせるように暑さがひと段落しましたね」
「そんな秋のお彼岸の頃に突然、花茎を伸ばして鮮やかな赤い花を咲かせることから
ヒガンバナとも呼ばれる曼珠沙華も咲き始めました。」
「日本には中国大陸から有史以前渡来したと考えられています。
稲作の伝来時に土と共に鱗茎が混入したとも言われますが
モグラやネズミなどを避ける為にあえて有毒な鱗茎を持ち込んだという説もあります。」
「田畑の縁に沿って赤い花が咲く様子は壮観です。」
「その毒性から、これを食べた後は【彼岸(死)】しかないとも言われますが
鱗茎はデンプンが豊富に含まれており、毒は水溶性であることから
戦時中にはすり潰して長時間水に晒して無害化して食用にもされたそうですよ。」
「毒性が強い為、どの程度水に晒せば無毒化されるかについて定説は見当たらないそうです。
しかし古い昔には飢饉の飢えを救ってきた救飢植物として食料とする為に
全国に植えられたとも言われているんですよ。」
「花が終わった冬から春にかけては葉だけになるのですが
ニラやノビルに似ていることから誤食による食中毒も起きているので注意が必要です、」
「真っ赤な花の色が火を連想されることから
地域によっては『家に持ち帰ると火事になる』など言われるようですが
これは有毒植物を子どもから遠ざける為にそう言われたようです。」
「やっとエアコンを止めて眠れるようになりそうですが
いきなりの気温の低下に体調を崩さないよう気をつけてくださいね。
キャスターのらいむでした〜」
中秋の名月 [美猫キャスター]
「こんばんは〜
9月17日は中秋の名月ですね」
「団子やススキをお供えしてお月見を楽しむ風習がありますが
元々は中国の風習で日本へ伝わったのは平安時代です。」
「お月見に供え物をするのも同じく中国から伝わったとされ
中国では月餅というまん丸な伝統菓子を供える風習があり
日本では形を変えて今の月見団子になったと言われています。」
「本来は15夜ということで15個のお団子をお供えします。」
「お月見に欠かせない植物といえばススキ。」
「ススキは秋に収穫できる稲穂に見立てて飾り始めたと言われます。
またススキはその切り口が鋭いことから
邪気や災いなどから遠ざけると言われている為
お月見が終わった後には魔除けとして軒先や庭、田畑に吊るして置く地域もあるんですよ。」
「お月見の団子をいつ食べればいいのかと思う方もいらっしゃるかもですが
お月見をした後に月に感謝しながら食べるのがいいそうですよ。」
「お月見には実りに感謝する意味もありますので
旧暦9月13日の十三夜、旧暦10月10日の十日夜にもお月見をする習わしもあります。
十五夜、十三夜、十日夜の「三月見が晴れると良いことがある」と言われてます。
さて、今年はどうでしょうね?
キャスターのらいむがお届けしました〜」
タニワタリノキ [美猫キャスター]
「こんばんは〜
台風の接近で蒸し暑い日が続いていますね」
「7月から8月にかけて花を咲かせる
タニワタリノキというのを紹介したいと思います。」
「暖帯から熱帯の谷間の湿地に生えることから谷渡と名付けられたと言われます。
日本の九州南部からインドシナにかけて分布し
花は上部の葉腋から咲くのがアカネ科タニワタリノキ属の特徴です。」
「この花の様子から【人工衛星の木】なんていう異名もあるんですよ。
こんな花が咲いていたら前足でチョンチョンしたくなっちゃいますよね!
花のあとには実もなるのですが、有毒でたべられません。」
「5〜6mぐらいの木になるそうですが
盆栽としても販売されているようです。」
「生け花やフラワーアレンジメントをされる方はタニワタリというと
オオタニワタリというシダ科の植物の方を思い浮かべられたかもですね。」
「こちらの名前の由来も森林内の樹木や岩に着生している姿が
シダが谷を渡っているように見えることからということです。」
「名前の由来は似ていても植物としては全く違うなんて面白いですね。
それではご機嫌よう〜!」
お米 [美猫キャスター]
「こんばんは〜
このところお米の不足がニュースや新聞でも報道されていますね」
「昨年の猛暑もこのお米不足に影響していると言われています。
人気のある銘柄の一つである『コシヒカリ』は耐冷性があり
高温下でも外観品質が低下しにくいのが特徴でもあるのですが
熱帯夜により夜間の気温が30℃を超えたままの日が続くと
出穂後の実入が悪くなるそうです。」
「我が国は昔から瑞穂の国といいならわしてきました。
美しい稲穂の満ち溢れる国という意味です。」
「日本のさまざまなお祭りは、穀物、特にお米を作ることから発生していて
年々巡り来る稲作の儀礼の中で古い生命を送り、新しい命を迎えているのです。」
「お米は単なる食料ではなく、強いはたらきをもつ神がやどるものと考えられていました。
神様へのお供えや、おはらい・清めの具としてお米が使われるのも
その力にあやかろうとするものと言われています。」
「今年も早いところではもう新米が食べられるそうです。」
「多くのところではやっと稲に花が咲いて実入はこれからでしょう。
豊作となって、お米不足が解消されるといいですね。」
「私としては黄金に実った稲穂にじゃれついてみたいです。
キャスターのらいむがお伝えしました〜!」