節分

「早いもので今日はもう２月３日、節分となりました」



「現在は節分といえば立春の前日だけを指すようになりましたが

季節の始まりを示す立春・立夏・立秋・立冬の前日は全て節分なのです。

旧暦の時代では『立春正月』などといい

一年の始まりを立春付近に求めた事からその前日は

年の最後の日という意味合いを持ったと考えられます。」

「節分には豆を撒きますが、

穀物には生命力と魔除けの呪力が備わっている、と考えられており

豆の霊力で邪気を払い福を呼び込むと考えられたのでしょうね。」



「私は豆まきよりも、ボールで遊ぶ方がいいです。

おっと、失礼しました。」

「豆まきをするときには『鬼は外、福は内』というのが一般的ですが

奈良県吉野　蔵王堂の節分会では『福は内、鬼も内』と唱えられ

全国から追い払われた鬼を、仏門に帰依させる行事とされています。

山形市鳥海月山両所宮でも鬼の字が姓に含まれる世帯もあることから

『福は内、鬼も内』とされているんだとか。

他にも群馬県鬼石町は全国から締め出された鬼を迎えてくれる町と言われています。」



「節分と言ってもいろいろな考えもあって面白いですね。

それでは無病息災を願って、私は煮干しでももらおうかしら。

ではごきげんよう。」