たんぽぽ [美猫キャスター]
「こんばんは〜
ソメイヨシノもそろそろ散り始めましたが
巷では様々な花が咲いて賑やかになっていますね」

「たんぽぽもそんな花の一つです。
日本には約20種類のたんぽぽが自生しています。
在来種のタンポポにはカントウタンポポ・カンサイタンポポ・トウカイタンポポ、
エゾタンポポ・シロバナタンポポなどがあります。」

「古来から自生している在来種のタンポポは花の基部を包んでいる総苞片が反り返っている
セイヨウタンポポは総苞片が反り返らないと言うことで見分けられると言われてましたが
双方の交雑種が多く見られるようになっています。」

「セイヨウタンポポは他の個体と受粉しなくても種子が作れることや
在来種のタンポポに比べて生育地も多く繁殖力が強いのですが
種子も小さく、芽生えのサイズも小さく他の植物との競争に不利と言う弱点があります。」

「セイヨウタンポポが日本古来のタンポポを駆逐したと言う印象を持たれたりしますが
在来種は種子をつける数は少なくても種が大きいです。」

「風に乗って飛ばされた種子は地上に落下しても秋まで発芽しません。」

「在来種には春にしか花を咲かせないという特徴があるのですが
これは夏草が生い茂る前に種子を飛ばしてしまい、
夏場は自らの葉も枯らして休眠状態になり、
秋に再び葉を広げて越冬すると言う日本の自然環境に合わせているからなのです。」

「在来種も自分の戦略でしっかりと生き残っていく術を持ち
生存競争を戦っているのですね。
たんぽぽについてはまだお伝えしたいことがあるので
また第二弾をお届けしたいと思います。
お楽しみに〜!」