熊野筆 [美猫キャスター]
「こんばんは~」
「広島県熊野町の伝統工芸品『熊野筆』をご存知の方は多いと思います。
江戸末期に産業として始まり、書道用のほかに化粧筆が世界的に有名ですね。」
「町内に〔筆司〕と呼ばれる職人が約1500人いますが
そのうち名人は20人足らず。高齢化も進んでいます。」
「手作りの筆は筆先の膨らみなどがそれぞれ異なりますが
検品は職人に委ねられ、良品・不良品の判定にばらつきがでます。
そこでメーカーの「晃祐堂」は、AIの画像認識に着目
データ分析を手掛ける企業と共同で筆先の検品を自動化するシステムを導入しました。」
「筆の数百本の画像を全方位から撮影し、画像約5000枚のデータから不良品を検知。
〔職人の目〕を持つAIで不良品の判定制度を90%以上に高めたそうです。」
「試作版はチーク用化粧筆の検品に使われるそうで
約300種類ある晃祐堂の筆全体への対応はこれからだそうですが
長年の経験と感覚を持つ職人の判断基準をAIで再現できれば
熊野筆も後世に伝承できると期待されています。
「私としてはこの筆先が気になって仕方がないので
不良品になったものは猫用に販売していただくのも良いんじゃないかと思います。」
「それでは、ごきげにょう~」
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今回の記事作成にあたっては
2022年5月11日読売新聞 関西経済面を参考にさせていただきました
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