ササユリ [美猫キャスター]
「みにゃさん、こんばんは!
各地で梅雨入りとなりましたね。」
「6月17日は奈良市にある率川神社で
三枝祭(さいくさのまつり)、ゆりまつりが行われる日です。
三枝祭はその起源も古く、文武天皇の大宝元年(701)制定の大宝律令には
国家の祭祀として規定されており、大神神社で行われる鎮花祭と共に
疫病を鎮めることを祈る由緒あるお祭りです。
そのお祭りに欠かせないのがこちらのササユリです。」
「昔、御祭神姫蹈韛五十鈴姫命(ひめたたらいすずひめのみこと)が
三輪山の麓、狭井川のほとりにお住みになり、
その附近には笹ゆりの花が美しく咲き誇っていたと伝えられ、そのご縁故により、
後世にご祭神にお慶びいただくために酒罇に笹ゆりの花を飾って
おまつりする様になったと言い伝えられています。」
「ササユリは種から花が咲くまでに5~7年と長い年月を要し
非常に栽培が難しいユリとしても有名です。」
「大神神社では『笹百合奉仕団』が結成され
毎年この時期にはササユリ園が一般公開されて可憐な花を見られるんですよ。」
「ササユリは大変香りもよく、ユリ園ではとても甘い香りがしています。
本来は人里近くに自生していた可憐なササユリですが
今ではとても希少なユリとなってしまいました。」
「生活様式の変化や住宅地の開発などいろいろ原因はありますが
自然と共存しながら未来を作って行けたらいいですね。」
「それではみにゃさま、ごきげんよう!」
※ 今回の記事作成にあたり、率川神社・大神神社のホームページを参考にさせていただきました